レンタルサーバ　基礎知識

それではレンタルサーバの選び方について解説したいと思います。
レンタルサーバは、ここ10年程で数が膨大に増えましたので、選ぶのが大変になりました。 選ぶ基準がどれも似たり寄ったりだからです。

そこで、レンタルサーバを選ぶ重要な条件として、以下に２つあげてみました。

・自分の作るホームページの内容が禁止されていないかどうか
これは、商用目的で使用する人によくあることなのですが、 例えばショッピングカートなどの特殊なシステムが使用できないとか、 アダルト関係などの特殊なジャンルは使用できないなどがあります。
中には商用目的自体が禁止されているケースもありますので、 使用前には必ず利用規約をよく読んでから選ぶようにしましょう。

・安全管理体制が十分に整っているかどうか
これは、特に無料レンタルサーバによくあることなのですが、 せっかくホームページを作ってそのサーバへアップ（設置）したのはいいけど、何らかのトラブルにより、 そのサーバのデータが飛んでしまう（消去してしまう）という事態が起こるケースがあります。 有名どころのレンタルサーバではほとんどありませんが、 その辺も事前に口コミサイトなどで調べてから選ぶようにしましょう。
それと、そのサーバの公式ホームページをチェックして、 メールフォームやQ&Aなどのサポートも充実しているかどうかも確認しておくといいでしょう。


◆レンタルサーバの容量について

ホームページを作成するうえで、サーバの容量は非常に重要となります。もし、容量が足りなくなってしまったら、 重要なコンテンツに支障をきたすおそれがあるからです。

ブログなどの文章をメインとしたサイトなら、それほど大きな容量は必要ありませんが、 画像や動画などがメインのホームページの場合、ある程度大きめな容量を確保する必要があります。

ちなみに、レンタルサーバの容量には、ホームページ用（HP）容量とメール容量の２つがあります。
HP容量は、ホームページを設置する場所の容量で、一方メール容量はメールを使用する際に必要な容量です。 例えば、メールの送受信のストックを保存するなどに使用します。

容量に関して最も重要なのは、どのような目的でホームページを作るかということです。 例えば、通販サイトのようなホームページを作るのであれば、商品の画像をたくさん掲載しなければならないですし、 メールのやり取りも多くなります。そうなれば当然HP容量もメール容量もたくさん必要になってくるわけです。


◆独自ドメインについて

レンタルサーバを利用するには独自ドメインというものが必要になります。 ドメインというのはhttp://****.ne.jpというような、よく見かけるホームページのアドレスのようなものです。

要するに独自ドメインとは、レンタルサーバに自分のホームページをアップ（設置）して、 そのホームページに誰でも自由にアクセスできる独自のアクセス先のことをいいます。

また、独自ドメインは、レンタルサーバを利用する時に得られる大きなメリットでもあります。 なぜなら、上でも記載しましたドメインhttp://****.ne.jpの**** 部分に自分のオリジナル文字を入れることができ、さらに独自ドメインは、 検索エンジンに引っかかりやすいというメリットがあるからです。

特に商用目的でホームページを開設する場合、独自ドメインは必須です。 自分のネットショップのドメインに他の会社（プロバイダー）名が入っていたらかっこ悪いですし、 検索エンジンに引っかからなければ誰も商品を買ってくれないからです。


◆ウイルス対策について

インターネットに接続する場合、その安全性が非常に重要となります。 特にウイルスに関しては気をつけなければなりません。
ウイルスというのはいろいろな種類がありますが、例えば、感染するとパソコンが使い物にならなくなるものや、 個人情報が流出するといったものなどがあります。

ウイルスは、ウイルス対策ソフトというもので、ある程度はブロックできますが、 稀に新種のウイルスが出回ったときに効果がないことがあります。

そんなウイルス駆除サービスやメールのセキュリティ対策などのサービスを提供しているレンタルサーバもあります。
特にメールに関しては意外と無防備な人が多いようなので、 レンタルサーバのセキュリティサービスを利用しておくことをオススメします。


◆アクセス解析

アクセス解析とは、自分のホームページにいつ、どこから、 どれだけの人が訪問したかを教えてくれるシステムのことをいいます。
レンタルサーバ会社の中には、このアクセス解析サービスを提供してくれるところがあります。

このアクセス解析は、ホームページを開設するのには、かなり重要な要素のひとつといえます。 自分のホームページに毎日少しずつアクセス数が増えていくと、モチベーションが上がりますし、 また、このアクセス解析はページごとのアクセス数もわかるので、どのページが人気が高いのかもわかるので、 ホームページを運営していく上では大きな指標となります。

特に商用目的のホームページには重要なシステムだといえるでしょう。商用の場合はアクセス数も大事ですが、 訪問者がどういう経緯で自分のサイトにたどり着いたかというデータのほうがもっと大事になります。例えば、 どんなキーワードで検索されたかとか、どこのリンクをたどって来たかなどです。
これがわかれば、さらにターゲットを絞り込み商品の売込みができるので、売り上げアップにつながります。

レンタルサーバを利用するときは、このアクセス解析の有無も条件に入れておきましょう。


◆利用規約や禁止事項を確認する

上でも少し触れましたが、レンタルサーバを借りるときには必ず利用規約や禁止事項を確認しましょう。
つまりレンタルサーバには、やっていいことといけないことがあるのです。例えば、商用目的のホームページの開設はダメとかアダルトサイトなどの特殊ジャンルのホームページはダメなどです。

規約に違反すると、ひどい業者は予告無しにせっかく作ったホームページを削除するところもあります。ですから、契約前に必ず利用規約を熟読するようにしましよう。

読んでおくことによって、もしかしたら、逆に予想していた以上のサービスが受けれることもあるかもしれません。